このブログの要約
①令和7年第3回定例会が閉会
②ヒグマ対策に関する一般質問を行う
③ヒグマと人が共生するには
令和7年9月定例会が開かれました。
会期は9月9日(火)から、9月19日までの11日間で、間に令和6年度の決算審査特別委員会が開かれ、6年度決算の正当性について質しました。
18日に行われたい一般質問にて、わたしは最終4番手にて質問に立ちました。
今回の大きな事項として
①改正鳥獣管理保護法における町の対応
②新庁舎建設の時期と規模感について
の二点です。
②については、Youyubeのアーカイブにてご確認いただければと思います。
今回は改正鳥獣管理保護法について少し内容を解説します。
「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」(鳥獣保護管理法)が改正され、今年9月1日より施行されました。
この法律の最大の改正点は、法第38条、「緊急銃猟」の市町村町許可が容認された点です。
市町村長は以下の点がクリアされれば、所轄警察署長の許可を待たずに、銃猟の許可(発砲含む)をハンターに下ろすことが出来ます。


ただ、緊急銃猟に関しては当然ながら発砲判断は重大かつ危険を伴うため、慎重な判断を迫られます。と同時に、その運用については、場合によっては緊急性を要する場合もあり、その決断は非常に難しいものであることは言うまでもありません。
そこで町長に対して、
①ここ数年のヒグマ個体目撃等の数とそれらへの対応
②緊急銃猟の指揮命令体制の整備
さらに再質問、再々質問において
③関係機関と連携した訓練を子行う予定はあるか
④ヒグマゾーニング管理計画の策定について※
⑤ヒグマ駆除に対する苦情対応
(順不同)
【それぞれの答弁】
①ヒグマ個体数の目撃等の情報については、令和5(2023)年については20件でした。令和5年は、クマの主食であるドングリやブナの実が大凶作ということもあり、目撃等が突出して多かったとのこと。ただその後、春には対策を施したことで、ここ数年は3~4頭で推移している。
②緊急銃猟の指揮命令体制は現在、研究し検討を重ねる。
③警察署等、関係機関と連絡調整し、実施に向けて検討していく。
④当別町は人口密集地(本町、西当別)の目撃情報が少なく、山中の青山地区に集中している。今後青山地区での発生頻度が上がった場合には、計画を検討する。
⑤職員が町時間対応を余儀なくされるクレームは、職員の立場を守るため適切に対応する
との答弁を得ました。
【ヒグマとともに生きる】
ヒグマとの共生については、様々な議論があります。さきに示したヒグマゾーニング計画は北海道独自の取り組みです。
当然、できることなら駆除という選択肢は避けたいというのは、誰しもが思うことです。人間とヒグマ、それぞれがエリアに入り込まないように、どのように共生を目指すのか。
われわれに示された課題なのかもしれませんね。