前回より、一般質問の概要と解説を行っています。
今回は、もうひとつの一般質問を解説します。
以下の資料を用いて質問を行っています。
これは、新篠津村のアメダスより、7月、8月の最高気温、最低気温の記録に、色付け加筆したものです。
また太線で線引きしたところは、小中学校の夏休み期間を表しています。
【質問の概要(町長へ)】
・今夏の酷暑は、公共施設において来庁者、職員にとって過酷な状況となった。
・町庁舎、特に上層階は室外より室温が高くなった。
・冷涼設備の設置など、必要な措置を講じる必要があると思うが、いかがか
またこの件は、町内の小中学校の環境についても質問を行いましたので、併せて教育長へ質問を行いました。
【質問の概要(教育長へ)】
・併せて、町内の小中学校も非冷房施設である。夏休み明けに猛暑日を2日記録している。
・小学生より、「暑くて辛い。なんとかしてください」という声をいただいている。
・児童、生徒、さらに教職員のヘルスケアの観点から、冷房設備設置の考えはあるか
町長、教育長の答弁動画です
【後藤町長の答弁】(抜粋)
・町の施設の暑さ対策は、職員の創意工夫で対応した。
・公共施設の優先順位をつけて推進を目指す。財源に限りがあるので、具体的な明示は避ける
・新庁舎の建設においても暑さ対策を考慮していく。
【三澤教育長の答弁】(抜粋)
・扇風機の活用や、体調不良児への冷房施設のある保健室や旧パソコンルームの使用、休憩時間の設定、水分補給、短縮授業などの対策。
・根本的に熱さ対策を見直す必要があると認識。
・安全でよりよい環境で学習できるように改善を期す。
それぞれ、役場職員や教職員の創意工夫によって、この酷暑を乗り越えた。
今後、対策は必要である、という認識の答弁でした。
涙ぐましい努力であったことがうかがえます。
ここで、再質問を行いました
質問と、町長答弁そのまま続けられています。
【角田の再質問】(抜粋)
・学校1施設全体にクーラー設置は、およそ5,000万円かかる。
・スポットクーラー、窓エアコン等では、実用性に欠ける可能性。
・限られた予算ではあるが、しっかりとしたものを設置する必要があるのでは。
【後藤町長の答弁】(抜粋)
・各校、測定できる範囲でデータ収集中。
・温まった学校が夜冷えない現象や、夏休み期間をどうするか等検証している。
・機材が間に合わないかもしれないが、検討を開始している。早めに結果を出していきたい。
以上の答弁を受けました。
最後に、冒頭、町長への期待を込めた発言を添えて、一般質問を終えています。
【まとめ】
いわゆる「学校クーラー問題」は、どの自治体でもトピックに上がっています。
当別町の方針や進捗について、町、教育委員会における現時点の方針を伺うことが出来たという点においては質問の意義はあったと考えています。
そして、小学生からの切実な訴え。これも町民の大事な訴えです。
分け隔てすることなく、全世代の町民から意見を伺い、町政に反映させるべく今後もしっかりと取り組んでいかなければならないと、認識を新たにしました。