選挙では、独特の言い回しの用語がいろいろありますので、一部を紹介します。
大した重要なことはないので、お暇な時にでも読んであげてください(笑)
ウグイス
選挙カーから声掛けをする「ウグイス嬢」のこと。「ウグイスのような美声だから」というのが由来。
ウグイス嬢の派遣会社も存在し、男性の場合は「カラスボーイ」と呼ばれていた。
尚、ジェンダーの視点から昨今は「マイクスタッフ」と呼ばれるようになった。
空中戦/地上戦
不特定多数の有権者を相手とした選挙活動のこと。かつては街頭演説やビラ配りなどを指すことが多かったが、その後、テレビやインターネットを通じた選挙活動にも用いられるようになった。
これに対し、特定の有権者(支持者など)を対象とした選挙活動は「地上戦」と呼ばれる。
公示/告示
全国一斉に行われる衆院議員、参院議員の選挙の投票日を知らせることは、憲法7条で天皇の国事行為と定められており、「公示」という。
一方、同じ国政選挙でも補欠選挙などの場合は全国規模で選挙は行われず、都道府県の選挙管理委員会が官報や公報に掲載して投票日を知らせることになり、「告示」という。どちらも選挙投票日を知らせる行為で、立候補者が届け出て選挙運動を始めることを意味する。
「公認」「推薦」「支持」
「公認」は、政党がその党に所属している人を、党の正式な候補として認めること。
「推薦」や「支持」は、党の正式な候補ではないが、選挙で応援すること。一般的に、「推薦」の方が「支持」より応援の度合いが強い。
通称使用
立候補届け出の時に、「通称認定申請書」とともに自身の著書などを示して通称を実際に使っていることを証明することで使用可能。芸能人の芸名のように本名以外の名称が広く認知されている場合や、結婚後に旧姓を使用している場合が想定される。単に「かっこいい」とか「家族にそう呼ばれている」といった理由では認められない。
ガーシー、へずまりゅうも、これです。
どぶ板選挙
候補の陣営が有権者にきめ細かく接触すること。どぶ板は側溝を覆う板。転じて、どぶ板を踏むように路地裏まで入り、一軒一軒くまなく支持を訴えて回る様子を表す。
桃太郎
候補やその支持者が、候補への支持を訴えて、商店街などを連れ立って歩くこと。キジやサルなどを連れて歩く童話の桃太郎になぞらえた言葉。「桃太郎行列」「桃太郎作戦」とも言う。桃太郎のようにのぼりを立てることも。
落下傘候補
支持基盤のない選挙区に立候補する候補者のこと。すでにその選挙区で活動している候補や政治家からすれば、落下傘候補は飛行機からいきなり降りてくる落下傘兵士のように脅威を伴うことも。企業社会では「落下傘管理職」「落下傘部長」なる言葉も。
当選確実
テレビや新聞のウェブサイトなどで開票速報を見ていると必ず出てくるのが「当確」という言葉。これは「当選確実」の略で、当選が確実だと判断される場合に各社が独自に伝えるもの。
ごくたまに、当確を打ち間違えることがある。
以上、ざっくりとご紹介しました。